2014年11月14日金曜日

第2回中学校 教科担当者会(数学)

11月4日(火) 第2回中学校教科担当者会(数学)が開かれました。
今年度の数学担当者会では、「関数」領域に力を入れて協議を深めていくことにしています。第2回の今回は、各校での実践を交流しあいながら、協議をしていきました。


①「関数」領域についての実践および教材についての協議

・1年では、毎日、宿題を出し、宿題と同じ問題を授業の最初に小テストとしてやっている。数学タイム(水曜5時間目の後、学級単位で単元テストの類題を学習。)では、班での教え合い→テストの流れでやっている。基準をクリアできていない者は、学習支援員が放課後等に指導している。2・3年では、問題数を絞って、基本的な内容を課している。プリントは自作または啓林館が無料で提供しているものを使っている。正答率が低い場合は、授業をやり直したり、個別に指導したりしている。
・1年では、学び合いでやっているが、理解はまずまずできている。2年は、二極化の傾向があるので、理解できていない生徒に対する手立てが必要。3年は、家庭学習に力を入れているので、定着もよくなってきている。
・関数は定着しにくい。生活と結びつけにくいので、おもしろくなく、理解が進みにくいと思う。もっと興味を持たせる話をしたいが、時間が足りずなかなかそのような話ができにくい。
・1年で、反比例の扱いが少なくなりがち。できるだけ、実生活に置き換えて考えさせるようにしている。12月に期末テストなので、(今理解できていても)その時に定着しているかどうか心配な面もある。
・関係を捉えさせるように配慮している。自分の言葉で説明させるようにしている。思考ができにくい子もいるのでパターン化してしまうこともある。視聴覚教材を使って、できるだけ理解を進めさせるように配慮している。
・単元テストなどをやったりするため、時間がない。実験などもやってみたいが…
・受験問題などもやったりしなければいけない(受験範囲を終わらせないといけない)ので、余裕がなく、ありきたりな授業になってしまっている。
・今の教科書は使いづらい…基礎的な問題が少なく、特異な問題が多い。三平方の定理などは、教科書を離れて授業することもある。

②視聴覚教材についての情報交換
・図形や関数の領域で、パワーポイントで自作したり、ネットから教材を探して使っている。図形や関数関係を捉える際には、視聴覚教材を使った方が理解しやすくなる。

③西部教育事務所 宮﨑 史和 指導主事からの助言
・宿毛市の標準学力調査の結果を見ると、2年の関数領域で全国平均以上になっていることから、関数に興味があると考えられる。時間がない中で理解させるのは難しさがあるが、先生のがんばりの結果だと思う。
・全国学力テストでは、1年生範囲が多い。ということは1年生の内容定着が重要になる。(今年度は過去の問題と類似のものが多かった。)
・教科書=数学の世界の問題であるので、日常とどう関わらせるかということが課題になる。それがないと、作業的な授業になりやすい。
・視聴覚教材に関していえば、ハードなどの環境面に大きく左右される。幡多郡内の学校では、各教室にデジタル教科書を置いているところもある。
・これからの社会は、人間にしかできない職業だけが残っていくと考えられる。機械にできない分野とは、創造性が必要な分野であり、芸術家などに代表される職業である。


3学期初めには、高知県学力定着状況調査が行われます。授業進度なども含めて計画的に指導していただければと思います。
第3回の数学担当者会は、1月に開催する予定です。

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