2014年12月1日月曜日

第2回 中学校教科担当者会(社会)

11月14日(金) 第2回中学校教科担当者会(社会)が開かれました。
今年度の社会科担当者会では、「書くこと」を中心に協議を深めていくことにしています。第2回の今回は、各校での実践を交流しあいながら、協議をしました。

【主な内容】
① 思考力・判断力・表現力をつけるために

《各校での実践》
発表力が弱い学年もあるので、かかわり合いから表現力や発表力をあげていきたい。
 個人思考→班で意見交換(→ホワイトボードを使って発表も)の流れで行っている。
自主的に取り組む姿勢が弱いため、生徒自らが考えて作るノートの取り組み(ノート右に線を引き、①板書以外の教師の話、②調べたことや感想、③重要語句の復習などを記入をしている。
授業の中で1回は思考の発問を入れる。
・「コミュニケーション能力」や「プレゼン力」をつけるための話し合いや発表を行っている。
視聴覚教材を活用したり、教師の体験談を話したりして、興味を持たせるようにしている。
追加の質問をすることで、理解を深めていくようにしている。
・(一つのテーマに関わる)複数の写真を見せる → グループで意見交換 → テーマに関して特徴等をまとめる といった活動を取り入れている。
導入での学習で、授業と関連した語句や写真を提示し、個人思考→班思考→発表 の流れで5~10分ほど時間を取っている。


② 先進的な取り組みについての紹介
 岐阜県陽南中学校での公民的分野の授業の様子を西部教育事務所の段松チーフに紹介していただきました。

大まかな流れ
 導入(めあてに関わる写真提示や発問)
 → めあての提示 → (資料等を使い)自力解決
 → 発表 → まとめ

《質疑》
・知識・理解は大丈夫なのか?
 →(チーフ)授業の中で網羅的に扱ってしまうと、
   難しいだろう。授業では、できるだけ
   (教授的な部分を)絞っていく必要がある。
・(本読みなどの)予習はさせているか?
 →ほとんどしていない。
 →予習に本読みさせようとしても、できない子が多い。
・語句などを覚えさせることは必要。言語活動を充実させ
 るだけで力がつくのか?
 →(チーフ)予習をやることで、定着にもつながる。
    ぜひ予習をやってみるとよいと思う。
    また、授業では、導入で「なぜだろう」と思わせ
    るような課題を
    提示することで、思考させていくことが大事である。



各校で思考・判断力や表現力をつけるために、いろいろと取り組まれていました。
これらの力は一朝一夕につくものではないので、普段の授業の中でどう仕組んでいくかという所が大事になってきます。
知識理解とのバランスを取りながら、「多角的」「多面的」な見方が身に付くように授業展開を構成していくことも必要となると思います。大変で難しい面もあるかもしれませんが、また各校で実践していただけたらと思います。

2014年11月14日金曜日

第2回 中学校教科担当者会(英語)

11月7日(金) 第2回中学校教科担当者会(英語)が開かれました。
今年度の英語担当者会では、「書くこと」を中心に協議を深めていくことにしています。第2回の今回は、各校での実践を交流しあいながら、協議をしました。

①「書くこと」の授業実践について協議
・(持参資料は、「かかわる力」を視点にしたキャリア教育の授業指導案)「whoを使って質問しよう」という内容で、写真を使って質問させた。前時までの学習も使えるように配慮している。キャリアノートでは、教師側は「かかわる力」を想定していたが、生徒たちは「やりぬく力」を書いていた。生徒の印象には残った授業であった。
・パワーポイントでの授業実践を紹介。資料はその授業の補助資料であり、絵を見て、その状態を英語で書かせる。自分で考えて書くので、自由に表現でき楽しみながらできていた。ワークシートにまとめを書かせ、それを相互に見合い、他者の考えもプラスして再度自分でまとめるという流れで深めさせた。一文を与えてその後に続く文を考えさせた。(例:My mother is very angry.という一文のあとに、Because、So、And、But などを使って考えさせる。)
・資料は2年の不定詞を学習した際のもの。「テーマを与える→個人で思考→グループで思考」の流れで行った。書いたものを他学年に見てもらうように掲示している。すべての単元でできればよいが、なかなか時間が取れない。
・自由作文なので少し内容が薄かったかもしれない。ALTも一緒にやってもらっている。2文までは書けるが、3文以上になると難しいので、友だちから助けてもらうなどしながらやっている。1年生でも差が出始めている。
・別紙資料参照 めあてを提示し(例①自分が友だちからなんと呼ばれているか書けるようになろう! 例②自分をHappyな気分にさせてくれるものを言えるようになろう!など)、手順を踏みながら文を書かせるようにしている。
・1年は、理解が高いので、どんどん進めることができる。時間講師の先生も一緒に入ってくれている。2年では、「Who」の学習用にワークシートを作った。3年では、スキットづくり→発表→ALTに評価してもらう ことをやっている。
・普段から文を書きためている。その結果、慣れてきて、楽しんでいる子が多い。語彙力を高めるためにワークシートを作成し使っている。
・単語の学習では、ペア学習やフラッシュカードを使って、時間的には5分程度で行っている。

②「語彙力を高める」取り組みについての情報交換
・「これ単」を使って級別に単語テストを実施している。単語学習は朝学習の時間を確保して行っている。練習シートも配布している。
・NHKのラジオ講座の例文などを紹介すると、生徒は日常生活で使うこともあったりする。(例:You need to act your age = 年相応の振る舞いをしなさい→子供みたいなことをするな)


③西部教育事務所 松本指導主事より
・先生方の実践を見ると、自由度がある活動が多く、おもしろい。
・モデルを示してあげると、ほとんどの生徒ができる。できれば生徒たちに達成感を持たせることができる。
・単語テストについて…宿毛市外のある学校では、1つの級を6つに分け、テストをしている。すべてのテストは(誰でも手に取れるように)1カ所に置いている。また、表彰状も作成し、意欲的に取り組ませるように配慮している。
・来年度中には、CAN-DOリストの作成しなければならないので、少しずつ考えていってほしい。

第2回中学校 教科担当者会(数学)

11月4日(火) 第2回中学校教科担当者会(数学)が開かれました。
今年度の数学担当者会では、「関数」領域に力を入れて協議を深めていくことにしています。第2回の今回は、各校での実践を交流しあいながら、協議をしていきました。


①「関数」領域についての実践および教材についての協議

・1年では、毎日、宿題を出し、宿題と同じ問題を授業の最初に小テストとしてやっている。数学タイム(水曜5時間目の後、学級単位で単元テストの類題を学習。)では、班での教え合い→テストの流れでやっている。基準をクリアできていない者は、学習支援員が放課後等に指導している。2・3年では、問題数を絞って、基本的な内容を課している。プリントは自作または啓林館が無料で提供しているものを使っている。正答率が低い場合は、授業をやり直したり、個別に指導したりしている。
・1年では、学び合いでやっているが、理解はまずまずできている。2年は、二極化の傾向があるので、理解できていない生徒に対する手立てが必要。3年は、家庭学習に力を入れているので、定着もよくなってきている。
・関数は定着しにくい。生活と結びつけにくいので、おもしろくなく、理解が進みにくいと思う。もっと興味を持たせる話をしたいが、時間が足りずなかなかそのような話ができにくい。
・1年で、反比例の扱いが少なくなりがち。できるだけ、実生活に置き換えて考えさせるようにしている。12月に期末テストなので、(今理解できていても)その時に定着しているかどうか心配な面もある。
・関係を捉えさせるように配慮している。自分の言葉で説明させるようにしている。思考ができにくい子もいるのでパターン化してしまうこともある。視聴覚教材を使って、できるだけ理解を進めさせるように配慮している。
・単元テストなどをやったりするため、時間がない。実験などもやってみたいが…
・受験問題などもやったりしなければいけない(受験範囲を終わらせないといけない)ので、余裕がなく、ありきたりな授業になってしまっている。
・今の教科書は使いづらい…基礎的な問題が少なく、特異な問題が多い。三平方の定理などは、教科書を離れて授業することもある。

②視聴覚教材についての情報交換
・図形や関数の領域で、パワーポイントで自作したり、ネットから教材を探して使っている。図形や関数関係を捉える際には、視聴覚教材を使った方が理解しやすくなる。

③西部教育事務所 宮﨑 史和 指導主事からの助言
・宿毛市の標準学力調査の結果を見ると、2年の関数領域で全国平均以上になっていることから、関数に興味があると考えられる。時間がない中で理解させるのは難しさがあるが、先生のがんばりの結果だと思う。
・全国学力テストでは、1年生範囲が多い。ということは1年生の内容定着が重要になる。(今年度は過去の問題と類似のものが多かった。)
・教科書=数学の世界の問題であるので、日常とどう関わらせるかということが課題になる。それがないと、作業的な授業になりやすい。
・視聴覚教材に関していえば、ハードなどの環境面に大きく左右される。幡多郡内の学校では、各教室にデジタル教科書を置いているところもある。
・これからの社会は、人間にしかできない職業だけが残っていくと考えられる。機械にできない分野とは、創造性が必要な分野であり、芸術家などに代表される職業である。


3学期初めには、高知県学力定着状況調査が行われます。授業進度なども含めて計画的に指導していただければと思います。
第3回の数学担当者会は、1月に開催する予定です。

2014年11月4日火曜日

第2回 中学校教科担当者会(国語)

10月29日(木) 第2回中学校教科担当者会(国語)が開かれました。

今年度の国語担当者会では、「書くこと」を重視した授業について というテーマで協議を深めていくことにしています。
第2回の今回は、各校での実践を交流しあいながら、協議をしていきました。


① 各校の実践について
・『星の花が降るころに』のその後の作品を書く活動を行った。生徒が書いた作品を、教師が音読し、互いに評価し合う。
・国語の授業に入る前の話題のために、絵本『ニャーゴ』(宮西達也 文・絵)を使い、顔を赤くした理由を考えさせた。個人で考えた後、班で意見を出し合ったり、黒板に書き出したりしながら、最後に自分の言葉で書かせるようにした。
・文化祭の案内作成…案内する対象者に応じて、文の内容や書き方を変えるように心がけさせた。
・福祉体験のお礼の手紙を書かせる。
・高等学校の志願理由書を「根拠を示して」書かせる。
・立場と根拠を明確にして意見文を書く。「学校の制服はある方がよいか、ない方がよいか」をテーマに両方の立場の理由を考えさせた上で、最終的に自分の立場をはっきり示す。

質疑の主な内容
・『星の花が降るころに』のその後の作品を書く取り組みはおもしろい。自校でもやってみたいと思う。
・条件をつけてあげた方が、どんどん書いてしまう子は整理させることにもなるし、書けない子にとっても少しでも多く書こうとすることにつながる。
・書ける書けないは学力と比例していると感じる。
・漢字が書けなかったり、言葉が出てこなかったりして、書くことが難しい生徒もいる。(語彙力が不足している。)
・書く力がなかなか身につかない。担当する生徒の数が多いこともあるが、丁寧な添削をする時間が確保しづらく、きめ細かい指導をすることが難しい。
・国語科だけでなく、道徳などで書かせたりしている。
・行事の振り返りなどは、比較的書くことができる。
・書いたものをどう評価するか、また、どの程度まで求めるのかに悩んでいる。


② 西部教育事務所 門田 直子 指導主事より
・学力と「読書量」「めあての提示」「振り返り」は相関が強い。1時間の中で振り返りをさせることは難しいが、短い時間(2~3分)でもよいので、ぜひやってほしい。その積み重ねが「書く力」をつけることにつながる。
・指導事項(学習指導要領解説の付録を参照)のどれを押さえるのかによって評価は変わってくる。例えば「推敲」を指導事項にする場合には、「書いた文章を読み返し、表記や語句の用法、叙述の仕方などを確かめて、読みやすく分かりやすい文章にすること(1年)」とあるので、それを踏まえて評価をしていくようにするべき。教師が、どの事項で指導するのかをしっかりイメージしておくことが必要。
・書くことに意欲を持たせることがまず大事である。国立教育政策研究所が出している「授業アイデア例」などを参考にしてもらいたい。
・小学校の物語文の指導は、今まで場面ごとにくわしくていねいに行ってきていた。しかし、これからは、そのような詳細な読み取りではなく、目的(指導事項)に応じて、そこに集中させることが求められている。考えられる活動例としては、「○○を読んで、好きな表現をみんなに紹介しよう。」などが考えられる。そのような活動によって、意欲の向上も期待できる。
・評価する時間がない、という発言もあったが、生徒の相互評価を利用することで、教師の添削指導の時間が短縮できる部分もあるのではないか。
・『学習指導要領解説』や『評価基準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料』で指導事項等を確認しながら授業を進めてもらいたい。
・県版学力テストに向けては、過去の問題をやらせてみて、生徒に「時間配分」「最後まであきらめずにやる姿勢」を意識させてもらえるとよいのではないか。



3学期初めには、高知県学力定着状況調査が行われます。授業進度なども含めて計画的に指導していただければと思います。
第3回の国語担当者会は、1月に開催する予定です。

2014年10月31日金曜日

第2回 中学校教科担当者会(理科)

10/27(月)に第2回中学校教科担当者会(理科)が開かれました。

第2回は、「科学的探求心を育てる授業づくり」と、「家庭学習」を柱に協議しました。


まず、各校での実践を発表していただきました。

主な内容
・学校近くでアサリを採取してきて、アサリの体のつくりを学習した。
・県版の学力テストにも出ていた電気領域の実験を実際に行ってみた。
・班で思考させるように授業を構成している。授業の流れとしては、
 仮説 → 実験または協議 → 全体で発表 という流れで行っている。
・いかに興味を持たせるかを重視して授業をしている。学び合い活動や
 PCの利用で意欲を引き出そうと考えている。
・キャリア教育の視点や生徒指導の視点を意識しながら授業を構成している。
・理科で学ぶ内容が生活につながっていることを感じられるように意識している。


以上の内容を踏まえて、協議を行いました。
電気領域などで活用している
ブラウン管テレビの部品(抵抗等)

主な意見
・領域によって好き嫌いがはっきりするが、他教科と関連させたり、生活との結びつきを感じさせることで、興味を持つ生徒もいる。
・生物領域は好きな生徒も多い。
・「なぜ理科嫌いになるのか?」をもっと考えていかなければいけない。
・実験などでは、一人に一役を担わせれば、責任感や達成感につながる。


次に「家庭学習」ついて協議を行いました。
他教科での宿題や自主学習(宿題)との兼ね合いに配慮されながら、各校では理科の課題を出しています。
課題の内容としては、授業の振り返りをさせるものが多く、「定着」を意識して課題を出されているようです。また、学習内容を図で描くことで「イメージ化」させ、理解を進めるように声かけをしているという学校もありました。

 
その後、西部教育事務所の宮本指導主事から助言をいただきました。
【助言の要旨】
・「理科嫌い」というのは、単なる「嫌い」ということではなく、「分からない」から好きとまでは言えないという状況ではないかと考えられる。多くの生徒は、「楽しい」と思っている。
・小学校の理科と中学校の理科の違いを考えていかなければいけない。中学校の理科では、より概念的な理解が必要である。
・家庭学習については、自主学習や他教科との兼ね合いもあり、難しいかもしれないが、定着していない生徒などに対して、「個別に」出すことも必要ではないか。
・学習習慣の定着を目的にして家庭学習をさせるようにすべき。
・宿毛市ではキャリア教育を推進されているが、各校で取り組まれているキャリアノートの活用をより深めていくとよいと思う。


 
3学期初めには、高知県学力定着状況調査が行われます。授業進度なども含めて計画的に指導していただければと思います。

第3回の理科担当者会は、1月に開催する予定です。

  

2014年10月17日金曜日

宿毛市・大月町小学校陸上記録会

10月15日(水)


さわやかな秋晴れの空の下、宿毛市総合運動公園陸上競技場で宿毛市・大月町小学校陸上記録会が行われました。


この記録会の1番最初の 100m走 だけ見させていただきましたが、どの児童も一生懸命走っていて、また、応援の児童も友だちに対して大きな声で応援していて、すがすがしさを感じました。

   

スタートラインに立った時の様子を見ていて感心したことが、放送で名前を呼ばれた際に、手をまっすぐあげて大きな声で返事をしていた児童が多かったことです。
これも各校の先生方の普段の指導の賜物だと感じました。


児童の皆さん、各校の先生方 お疲れ様でした。








2014年10月10日金曜日

第2回宿毛市道徳教育推進委員会が開かれました。

10月7日(火)宿毛小学校で第2回道徳教育推進委員会が開かれました。

第2回の今回は、小学校での公開授業ということで、宿毛小学校の1年生の授業を参観させていただきました。

題材は 『黄色いベンチ』(文科省発行『みんなの道徳』より)です。

小学1年生の児童は、とても素直で元気よく、発言したいという意欲が随所に見られました。

また、学習規律もしっかりとついていて、発言の際にも「○○さんと少し違っていて……」などの言葉を使いながら自分の考えを述べることができていて、普段からの取り組みの積み重ねがよく表れていると感じました。

さらに、ペアでの活動では、互いにあたたかい言葉かけができるなどいい雰囲気で活動できていて、見ているこちらもつい微笑んでしまいました。










授業後には、四万十市立蕨岡小学校の西岡公子校長先生から助言をいただくとともに、道徳の授業についての講話をしていただきました。
校長先生が、『黄色いベンチ』の授業を実際に行われていて、その中で工夫された点をいくつかお話してくださいました。



校長先生が、「道徳の時間を楽しんでいますか?」とお話されていましたが、この言葉を聴いて、
(そういえば、子どもたちと対話しながら、自分の思いや考えを伝え合うことは楽しかったなぁ)と過去の実践で感じたことを思い出しました。
そして、教師が、道徳の授業を楽しみながら実践していくことで、子どもたちへの伝わり方も違うのだろうと思いました。

道徳の授業は、教材研究や準備が大変なところもありますが、各校でも「楽しみながら」授業をしていくことができればいいですね。


第3回の道徳教育推進委員会は、東中学校での公開授業と研究協議になります。
11月10日(月) の 14:30からとなっていますので、よろしくお願いします。  

2014年10月7日火曜日

宿毛小学校で高知新聞の方を招いて講義が行われました。

10月2日(木)
宿毛小学校5年生を対象に、
高知新聞編集局NIE推進室の高本浩史さんが、
『こんな仕事だ 新聞社』と題してお話くださいました。

 

新聞ができるまでの流れを分かりやすくお話されていて、
児童たちもよく理解できていたようです。
宿毛小学校の5年生も高本さんのお話を聴きながら、
メモを取っていました。
中には、数ページにわたってメモを取った児童もいたようです。

高本さんのお話を元に流れを図式化してみました。



 

このお話のあと、「新聞づくり」の基本として、
記事の書き方などについて学びました。




高本さんのお話を聴いて、参考になることばかりで、「さすが文章を書くプロ」だと感じました。

自分で文章を書く際に、学んだことを生かしていきたいと思いました。

2014年8月26日火曜日

平成26年度宿毛市教育相談講座(および不登校指導担当者会)が開かれました。

8月12日(火)宿毛文教センターにおいて、
第2回不登校指導担当者会を兼ねて宿毛市教育相談講座が開かれました。

今年度は、高知大学准教授の 鹿嶋真弓先生 を講師にお迎えし、

『安心できる学級づくり -今までの取り組みにひと工夫-』と題した講義・演習をしていただきました。

講演では、まず「ことばが脳を支配する」体験を二人組で行いましたが、参加された先生方もにこやかに活動され、「ことば」の持つ力を実感されたようです。ちょっとしたエクササイズでしたが、

高知県内外の実践を紹介していただきました。

実践① 小学校での「学級目標づくり」や「学級力向上」の取り組み
      
実践② 卒業を間近に控えた中学校3年生の取り組み
     
  2つの実践に共通していること =「みんなでつくる」クラス



☆「子どもたちが安心できる学級とは」








☆承認感を高めるために
 ・何を承認するか? … 存在承認(あいさつする・名前を呼ぶ・うなずくなど)を
               前提として、「できていること」に注目して承認する。
 ・承認するために何が必要か? … 承認する機会をつくる(係活動などの責任
               を与えることで認められる機会が多くなる。)


☆学力の3要素
 ○基礎的・基本的知識    ○思考力・判断力・表現力    ○学習意欲

 知識や思考力は努力しだいで向上する。しかし学習意欲を向上させることは難しい。
                               ↓
 外発的動機づけ(他者からの賞罰など)よりも 内発的動機づけ (内面から起きる興味や関心)がより効果が上がりやすい。
   ↓
 「ビブリオバトル」が有効 (ビブリオバトルについては公式サイトで確認してみてください。)
  (この手法は教科でも応用できる。 例:社会科…戦国武将バトル、特産品バトルなど)
   ↓
 学習意欲だけでなく、コミュニケーション力やプレゼンテーション力も伸びることが期待できる。



以上の内容以外に、構成的グループエンカウンターのいくつかの活動を教えていただきました。



鹿嶋先生の実践を踏まえながらお話していただきましたので、イメージが浮かびやすくよく理解することができました。2時間の講演があっという間に感じられ、「もっと聴きたい」と思うほど、充実した内容でした。

鹿嶋先生ありがとうございました。

2014年8月11日月曜日

宿毛市教育講演会が開かれました。

 8月5日(火)に宿毛文教センターにおいて、宿毛市教育講演会が開かれました。
 
 今年度は、筑波大学人間系教授の藤田晃之先生 をお迎えし、

子どもたちに夢と志を育てるキャリア教育
 -キャリア教育の視点に立った授業づくりを中心として-

と題してご講演いただきました。


 講演内容
 
 ・キャリア教育とは何か

 ・今日、キャリア教育に期待されること
  -教育改革の動向に照らして-

 ・実践をどうするか?

 ・実践の更なる向上のために
  -①「目の前のこの子たち」をもっと意識しよう-

 ・実践の更なる向上のために
  -②地域・社会の力を借りるときにも目標を意識しよう-

 ・実践の更なる向上のために
  -③個々の実践(=キャリア教育の断片)をつなごう-

 ・まとめにかえて



キャリア教育の基礎的な事項についての確認から始まり、宿毛市の各校の実践をふまえてお話くださり、さらに今後宿毛市の取り組みが向上していくための方向性も示唆してくださいました。

穏やかな語り口で、かつ熱意をこめて具体的にお話くださったので、聴講された先生方から「分かりやすかった」「参考になった」と肯定的な評価を多数いただきました。



先生方にとって、大変有意義な時間となったのではないでしょうか。
2学期からの実践に生かしていただければと思います。





2014年7月10日木曜日

第35回 宿毛市中学生弁論大会

7/8(火)に宿毛市中学生弁論大会が開かれ、中学生の発表を聴かせていただきました。
 
 この弁論大会は、社会を明るくする運動の一環として、35回を重ねている伝統あるものです。
 今回は11名の発表者が、さまざまなテーマで自分の思いや考えを聴衆に一生懸命伝えようと発表していました。中には、内容をしっかりと覚え、前を向いて堂々と発表している発表者もいて、練習がきちんとなされているなぁと感じました。


 また、発表を聴きにきていた各中学校の生徒さんも、集中して聴けていましたし、壇上で発表者が礼をすると、返礼するなど礼儀の面でもきちんとした態度でとてもすばらしかったと思います。

発表者の皆さん、お疲れ様でした。

2014年7月8日火曜日

宿毛中学校 キャリア教育公開授業

7月3日 宿毛中学校でキャリア教育の公開授業が行われ、参観させていただきました。


 「仕事」を実体験しよう という題材で、先生を顧客に見立てて、班で旅行計画を作成し、プレゼンテーション(以下プレゼン)する内容でした。


 参観させていただいた授業は、各班からのプレゼンによって、どのプランを採用するかというコンペティションの形で行われました。




 
 評価表も配られていましたが、評価のポイント は以下の通りです。
  ・企画力…企画書の見やすさ、工夫、旅行内容、旅行の売りが明確
  ・発表力…発表の声、発表の工夫、発表の目線
  ・顧客である先生の好みの内容であるかどうか


各班からのプレゼンを聴き、計画書作成には2時間しか使えなかったにもかかわらず、どの班も一生懸命取り組んでいることがよく分かりました。


 また、他班のプレゼンに対しても、集中して聴こうとする姿勢がよく見られ、普段からの学習活動がきちんとできているのだろうという印象を受けました。

1位の班の表彰風景

 振り返り票に記入する時間も設けられていて、自分の取り組みを5段階評価し、感想を記入するようになっていましたが、どの生徒も真剣に考えながら振り返っていました。振り返りの後、何人かが「いい経験になった」「失敗した」「大変だった」などという感想を発表してくれました。


 最後に、『みらいスイッチ』を使いながら、担任の先生から職場体験につなげる言葉がかけられるなど、先を見通した形になっていました。



 公開授業を参観させていただき、いい表情で協力しながら活動されている生徒の姿を見ることができて、すばらしいなぁと感じたことです。
 宿毛中学校の先生方、お疲れ様でした。

2014年6月30日月曜日

松田川小で「スナックスクール」が開かれました。

6月27日(金)に松田川小で『スナックスクール』が開かれました。

『スナックスクール」とは
おやつを通じて正しい食習慣を考えるきっかけとするために、お菓子メーカーのカルビーが出前授業を実施しているものです。

全体の流れ
①おやつの量
②おやつの時間
③ 商品の表示(成分等)
④ リサイクルについて
⑤ 質問



① おやつの量
 おやつの量の目安は 1日200kcal です。 これは、ポテトチップスでいうと、両手に乗る程度の 量だそうです。

参考までに
  板チョコレート=390kcal
  あんぱん=280kcal
  バナナ1本=86kcal
             となっています。

 もしおやつを200kcal以上摂ってしまったら?
   → ①運動量を増やす   ②翌日のおやつを減らす
     などの工夫をすればよいそうです。



② おやつの時間
 食事と食事の間に食べることが基本で、決まった時間(午後3時など)に食べるとよい。
 決まった時間に摂ることができない場合は、夕食の2時間前までに 食べるように気をつける。


③ 商品の表示(ポテトチップスを例に)
 パッケージの
  表面…「賞味期限」と「製造年月日」が記載されている。
      (賞味期限とは、 おいしく食べられる期限 で、
       期限が過ぎてもすぐに捨てる必要はないものです。)
  
  裏面…「原材料名」…商品に使われている材料を記載している。
               使用量が多い順に記載
      「栄養成分表示」…エネルギーや脂質・たんぱく質などを記載

 おやつを食べるときには、エネルギーを見て、200kcalを超えないように調節する。



④ リサイクルについて
 ○ポテトチップスの生産工程
   じゃがいもの収穫・貯蔵 → 洗浄 
   → トリミング(不要な部位や使えない部位を取り除く)
   → スライス → フライ → 選別 → 味付け → 袋詰め


 ○生産工程の途中で出てくる不要なところはどうなるのか?
  ほとんどは無駄にしないようにリサイクルしている。(写真を参考)

焦げたチップスをたい肥にしたもの
袋の不良品を固形燃料にしたもの

  
  お話を聴いて、(へぇ、そうなんだ)と思ったことが
  固形燃料にしたものは、一般向けではなく、火力発電所向けだということでした。
  
  できるだけごみを出さないように、環境に配慮したり、顧客満足を第一に考えたりする企業でなければこれからは生き残っていけないのではないかと感じました。



⑤ 質問
 最後は児童が担当の方に質問をしました。

 質問① 商品にならないものを社員は持って帰られないの?
    → 生産見込みを上回った場合は、社員が買ったりすることはできる。

 質問② 社名の由来は?
    → カルシウム + ビタミンB を組み合わせてつけられた。

 質問③ 「かっぱえびせん」の「かっぱ」はなぜついているの?
    → 発売当初の頃に、「かっぱ」の漫画が人気だったことから。

 質問④ お菓子の種類は、何種類くらいあるの?
    → すべて把握できているわけではないが、サイズや売り場、
     地域限定商品、期間限定商品などを含めると、300種類以上
     だと思う。ちなみに1ヶ月に10種類ほどの新商品が出されている。

 質問⑤ 商品開発はどんな風に進められるの?
    → ①市場調査(どんなものが好まれるか?など) → ②商品の企画
       → ③試作 → ④販売 という流れが一般的
      「じゃがりこ」という商品は、ホームページで新しい味を募集することも
            あるそうです。


全部で約1時間半の内容でしたが、説明ばかりにならず、児童たちに考えさせたり、話し合わせたりさせて、飽きさせないような工夫がされていて、参考にしなければいけないなと思ったことです。

また、松田川小学校の児童が、自分の考えや根拠を示しながらきちんと発言していたのを聴いて、普段からの言語活動が充実しているのだろうと感じました。

2014年6月25日水曜日

宿毛市研究主任会が開かれました。

6月20日(金)に 宿毛市研究主任会が開かれました。

この研究主任会では、西部教育事務所の宮﨑史和指導主事と門田直子指導主事に 「授業力の向上につなげる校内研究」 と題してお話いただきました。

以下は内容を要旨となります。

1 校内研究
 ☆校内研修と校内研究のちがい
  校内研修…教職員の資質向上を目指すもの
  校内研究…各校の実践上の教育課題を取り上げ、協働して取り組むもの

 教員間には、 経験・考え方・教科 などの 「ちがい」がある。
    ↓
 校内研究を通して、「指導力の向上」・「協働性を高める」ことが一つの目標


 2 校内研究の進め方
 ・研究組織があいまいで、研究主任だけが計画立案していないかということに気をつけなければいけない。(研究組織づくりが大事)
 ・研究授業後の協議は「協議の視点」をもとに進めた方が、全体で課題や改善点が共有でき、次の研究授業に生かしやすい。


 3 研究授業
参観者は、ノートの取り方や生徒のつぶやきなどを見聞きし、よさや改善点を見ることが役割として求められる。


 4 改善策やよさの共有
   協議のまとめ方として
     「出し合いスタイル」  と  「付箋スタイル」 の二通りある。

 ☆付箋スタイルの特徴
 ○KJ法
      少人数グループであれば、意見を出しやすい。多様な意見が出てきやすい。
   意見が拡散し(多様かしすぎ)てしまうと、収束し(まとめ)にくい。

 ○概念化シート
     気付きを構造化してとらえられ
  るので、整理しやすい。整理し
  た後、課題点や改善の方向を
  考えることにもつなげられる。


マトリックス法
    視点に沿った意見が出されるの
  で、まとめやすい。課題や改善
  点が明確になるので、次つなげ
  やすい。







 ○指導案拡大法
   授業構成が見やすく、授業の
   流れに沿って、意見を出しや
   すい。









 5 効果的な研究協議に向けて
 ・内容や時間配分を示したマニュアル(タイムテーブル)を作成すれば、効率的に協議を進めることができる。
 ・協議の視点を明確にすることで、意見の集約がしやすくなり、課題や改善策を出しやすくなる。
 ・協議で出された改善策をまとめて共有し、日々の実践でそれを意識していくことで、授業改善のサイクル化ができる。(=研究主題を深めていくことにつながる。)




「校内研究」の意義や進め方がよく分かる内容でした。
各校で参考にしながら、校内研究をすすめていただければと思います。


また、宿毛市キャリア教育推進員からもお話しましたが、
キャリア教育の研究推進にあたっては、キャリア教育担当者だけでなく、研究主任の先生方にも中心的な役割を担っていただきながら、組織的に行っていただければと思います。



2学期には中学校区別に研究主任会が開かれます。
資料作成等でお手数をおかけしますが、よろしくお願いします。