2014年11月4日火曜日

第2回 中学校教科担当者会(国語)

10月29日(木) 第2回中学校教科担当者会(国語)が開かれました。

今年度の国語担当者会では、「書くこと」を重視した授業について というテーマで協議を深めていくことにしています。
第2回の今回は、各校での実践を交流しあいながら、協議をしていきました。


① 各校の実践について
・『星の花が降るころに』のその後の作品を書く活動を行った。生徒が書いた作品を、教師が音読し、互いに評価し合う。
・国語の授業に入る前の話題のために、絵本『ニャーゴ』(宮西達也 文・絵)を使い、顔を赤くした理由を考えさせた。個人で考えた後、班で意見を出し合ったり、黒板に書き出したりしながら、最後に自分の言葉で書かせるようにした。
・文化祭の案内作成…案内する対象者に応じて、文の内容や書き方を変えるように心がけさせた。
・福祉体験のお礼の手紙を書かせる。
・高等学校の志願理由書を「根拠を示して」書かせる。
・立場と根拠を明確にして意見文を書く。「学校の制服はある方がよいか、ない方がよいか」をテーマに両方の立場の理由を考えさせた上で、最終的に自分の立場をはっきり示す。

質疑の主な内容
・『星の花が降るころに』のその後の作品を書く取り組みはおもしろい。自校でもやってみたいと思う。
・条件をつけてあげた方が、どんどん書いてしまう子は整理させることにもなるし、書けない子にとっても少しでも多く書こうとすることにつながる。
・書ける書けないは学力と比例していると感じる。
・漢字が書けなかったり、言葉が出てこなかったりして、書くことが難しい生徒もいる。(語彙力が不足している。)
・書く力がなかなか身につかない。担当する生徒の数が多いこともあるが、丁寧な添削をする時間が確保しづらく、きめ細かい指導をすることが難しい。
・国語科だけでなく、道徳などで書かせたりしている。
・行事の振り返りなどは、比較的書くことができる。
・書いたものをどう評価するか、また、どの程度まで求めるのかに悩んでいる。


② 西部教育事務所 門田 直子 指導主事より
・学力と「読書量」「めあての提示」「振り返り」は相関が強い。1時間の中で振り返りをさせることは難しいが、短い時間(2~3分)でもよいので、ぜひやってほしい。その積み重ねが「書く力」をつけることにつながる。
・指導事項(学習指導要領解説の付録を参照)のどれを押さえるのかによって評価は変わってくる。例えば「推敲」を指導事項にする場合には、「書いた文章を読み返し、表記や語句の用法、叙述の仕方などを確かめて、読みやすく分かりやすい文章にすること(1年)」とあるので、それを踏まえて評価をしていくようにするべき。教師が、どの事項で指導するのかをしっかりイメージしておくことが必要。
・書くことに意欲を持たせることがまず大事である。国立教育政策研究所が出している「授業アイデア例」などを参考にしてもらいたい。
・小学校の物語文の指導は、今まで場面ごとにくわしくていねいに行ってきていた。しかし、これからは、そのような詳細な読み取りではなく、目的(指導事項)に応じて、そこに集中させることが求められている。考えられる活動例としては、「○○を読んで、好きな表現をみんなに紹介しよう。」などが考えられる。そのような活動によって、意欲の向上も期待できる。
・評価する時間がない、という発言もあったが、生徒の相互評価を利用することで、教師の添削指導の時間が短縮できる部分もあるのではないか。
・『学習指導要領解説』や『評価基準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料』で指導事項等を確認しながら授業を進めてもらいたい。
・県版学力テストに向けては、過去の問題をやらせてみて、生徒に「時間配分」「最後まであきらめずにやる姿勢」を意識させてもらえるとよいのではないか。



3学期初めには、高知県学力定着状況調査が行われます。授業進度なども含めて計画的に指導していただければと思います。
第3回の国語担当者会は、1月に開催する予定です。

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