2014年6月30日月曜日

松田川小で「スナックスクール」が開かれました。

6月27日(金)に松田川小で『スナックスクール』が開かれました。

『スナックスクール」とは
おやつを通じて正しい食習慣を考えるきっかけとするために、お菓子メーカーのカルビーが出前授業を実施しているものです。

全体の流れ
①おやつの量
②おやつの時間
③ 商品の表示(成分等)
④ リサイクルについて
⑤ 質問



① おやつの量
 おやつの量の目安は 1日200kcal です。 これは、ポテトチップスでいうと、両手に乗る程度の 量だそうです。

参考までに
  板チョコレート=390kcal
  あんぱん=280kcal
  バナナ1本=86kcal
             となっています。

 もしおやつを200kcal以上摂ってしまったら?
   → ①運動量を増やす   ②翌日のおやつを減らす
     などの工夫をすればよいそうです。



② おやつの時間
 食事と食事の間に食べることが基本で、決まった時間(午後3時など)に食べるとよい。
 決まった時間に摂ることができない場合は、夕食の2時間前までに 食べるように気をつける。


③ 商品の表示(ポテトチップスを例に)
 パッケージの
  表面…「賞味期限」と「製造年月日」が記載されている。
      (賞味期限とは、 おいしく食べられる期限 で、
       期限が過ぎてもすぐに捨てる必要はないものです。)
  
  裏面…「原材料名」…商品に使われている材料を記載している。
               使用量が多い順に記載
      「栄養成分表示」…エネルギーや脂質・たんぱく質などを記載

 おやつを食べるときには、エネルギーを見て、200kcalを超えないように調節する。



④ リサイクルについて
 ○ポテトチップスの生産工程
   じゃがいもの収穫・貯蔵 → 洗浄 
   → トリミング(不要な部位や使えない部位を取り除く)
   → スライス → フライ → 選別 → 味付け → 袋詰め


 ○生産工程の途中で出てくる不要なところはどうなるのか?
  ほとんどは無駄にしないようにリサイクルしている。(写真を参考)

焦げたチップスをたい肥にしたもの
袋の不良品を固形燃料にしたもの

  
  お話を聴いて、(へぇ、そうなんだ)と思ったことが
  固形燃料にしたものは、一般向けではなく、火力発電所向けだということでした。
  
  できるだけごみを出さないように、環境に配慮したり、顧客満足を第一に考えたりする企業でなければこれからは生き残っていけないのではないかと感じました。



⑤ 質問
 最後は児童が担当の方に質問をしました。

 質問① 商品にならないものを社員は持って帰られないの?
    → 生産見込みを上回った場合は、社員が買ったりすることはできる。

 質問② 社名の由来は?
    → カルシウム + ビタミンB を組み合わせてつけられた。

 質問③ 「かっぱえびせん」の「かっぱ」はなぜついているの?
    → 発売当初の頃に、「かっぱ」の漫画が人気だったことから。

 質問④ お菓子の種類は、何種類くらいあるの?
    → すべて把握できているわけではないが、サイズや売り場、
     地域限定商品、期間限定商品などを含めると、300種類以上
     だと思う。ちなみに1ヶ月に10種類ほどの新商品が出されている。

 質問⑤ 商品開発はどんな風に進められるの?
    → ①市場調査(どんなものが好まれるか?など) → ②商品の企画
       → ③試作 → ④販売 という流れが一般的
      「じゃがりこ」という商品は、ホームページで新しい味を募集することも
            あるそうです。


全部で約1時間半の内容でしたが、説明ばかりにならず、児童たちに考えさせたり、話し合わせたりさせて、飽きさせないような工夫がされていて、参考にしなければいけないなと思ったことです。

また、松田川小学校の児童が、自分の考えや根拠を示しながらきちんと発言していたのを聴いて、普段からの言語活動が充実しているのだろうと感じました。

2014年6月25日水曜日

宿毛市研究主任会が開かれました。

6月20日(金)に 宿毛市研究主任会が開かれました。

この研究主任会では、西部教育事務所の宮﨑史和指導主事と門田直子指導主事に 「授業力の向上につなげる校内研究」 と題してお話いただきました。

以下は内容を要旨となります。

1 校内研究
 ☆校内研修と校内研究のちがい
  校内研修…教職員の資質向上を目指すもの
  校内研究…各校の実践上の教育課題を取り上げ、協働して取り組むもの

 教員間には、 経験・考え方・教科 などの 「ちがい」がある。
    ↓
 校内研究を通して、「指導力の向上」・「協働性を高める」ことが一つの目標


 2 校内研究の進め方
 ・研究組織があいまいで、研究主任だけが計画立案していないかということに気をつけなければいけない。(研究組織づくりが大事)
 ・研究授業後の協議は「協議の視点」をもとに進めた方が、全体で課題や改善点が共有でき、次の研究授業に生かしやすい。


 3 研究授業
参観者は、ノートの取り方や生徒のつぶやきなどを見聞きし、よさや改善点を見ることが役割として求められる。


 4 改善策やよさの共有
   協議のまとめ方として
     「出し合いスタイル」  と  「付箋スタイル」 の二通りある。

 ☆付箋スタイルの特徴
 ○KJ法
      少人数グループであれば、意見を出しやすい。多様な意見が出てきやすい。
   意見が拡散し(多様かしすぎ)てしまうと、収束し(まとめ)にくい。

 ○概念化シート
     気付きを構造化してとらえられ
  るので、整理しやすい。整理し
  た後、課題点や改善の方向を
  考えることにもつなげられる。


マトリックス法
    視点に沿った意見が出されるの
  で、まとめやすい。課題や改善
  点が明確になるので、次つなげ
  やすい。







 ○指導案拡大法
   授業構成が見やすく、授業の
   流れに沿って、意見を出しや
   すい。









 5 効果的な研究協議に向けて
 ・内容や時間配分を示したマニュアル(タイムテーブル)を作成すれば、効率的に協議を進めることができる。
 ・協議の視点を明確にすることで、意見の集約がしやすくなり、課題や改善策を出しやすくなる。
 ・協議で出された改善策をまとめて共有し、日々の実践でそれを意識していくことで、授業改善のサイクル化ができる。(=研究主題を深めていくことにつながる。)




「校内研究」の意義や進め方がよく分かる内容でした。
各校で参考にしながら、校内研究をすすめていただければと思います。


また、宿毛市キャリア教育推進員からもお話しましたが、
キャリア教育の研究推進にあたっては、キャリア教育担当者だけでなく、研究主任の先生方にも中心的な役割を担っていただきながら、組織的に行っていただければと思います。



2学期には中学校区別に研究主任会が開かれます。
資料作成等でお手数をおかけしますが、よろしくお願いします。

2014年6月23日月曜日

第1回 中学校教科担当者会(社会)

6/17(火)に第1回中学校教科担当者会(社会)が開かれました。

まず、今年度の取り組みを考えるにあたって、各校の担当者の先生方から以下のような意見を出していただきました。

・思考力をつける必要がある。さらに表現力も高めていく取り組みをどうすればよいかを考えていかなければならない。
・授業時数が(週3時間では)少なく、時間が足りない。家庭学習で、プリントなどの課題を出して、定着を図らないといけないと感じる。
・県版学テの設問に、資料の中から必要な情報を見つけ出し、思考させるものがあったが、そのような設問は難しい。
・知識的なことだけでなく、思考力をつける取り組みをしていかなければならない。
・(思考力の前段として)資料を読み取る力や知識をまずしっかりとつけなければいけない。知識に関しては、反復することである程度は定着する。
・思考力をつけさせるために、班での話し合い活動をしている。
・知識をまず固めることが大事。その上で、資料活用や思考力をつけることをめざす課題を提示し、力をつけていく取り組みを行っている。授業があった日の宿題として、ワークブックの問題を解かせることで知識の定着を図っている。授業では、知識と課題解決学習のバランスを考えながら行っている。


以上のような意見を参考に、今年度は「思考力・判断力・表現力をつけるための授業の工夫」について重点的に実践していくこととなりました。第2回の担当者会では、先進的な取り組みを行っている学校や授業を紹介したり、各校での実践資料を持ち寄り、情報交換をしたりしていく予定です。

続いて、西部教育事務所の段松指導主事より助言をいただきました。助言の要旨は以下の通りです。
・今、多くの情報の中から、必要な情報を取捨選択する力が求められている。
・教師が一方的に話しすぎる知識偏重の授業から、言語活動を充実させた授業に変えていく必要がある。別紙の資料を参考に、各自の授業を振り返ってみてほしい。
・つけなくてはいけない力は何かを意識することが大事。学習指導要領の解説をふまえて、つけたい力を明確化してほしい。
・(指導案作成について)まずは、教科の力をつけるのが基本である。その上で指導案の中にキャリア教育の視点を付け加えていくという流れで指導案を作成してみてはどうか。


次回の社会科担当者会は、11月の予定です。

また、よろしくお願いします。

2014年6月17日火曜日

第1回 中学校教科担当者会(国語)

6/13(金)に第1回中学校教科担当者会(国語)が開かれました。

まず、今年度の取り組みを考えるにあたって、各校の担当者の先生方から以下のような意見を出していただきました。

・書く力が弱い。テストなどでも分からなければ書かない生徒もいる。「これをやって何になるのですか?」と聴いてくる生徒もいる。
・高知県学力定着状況調査で2年の 9 の設問などは、「定着状況」を見る問いなのか疑問に思う。正解がないような設問ではないのか。
・無答率が宿毛市全体では、県よりも低い。無答率は「ねばり強さ」と相関関係があると思う。ねばり強さがある生徒は、問題も最後まで何とか解こうとする。
・書くこと、特に条件付けをされて書くことが弱い。
・自分のことばで表現することが苦手で、話せない生徒も多い。
・学年によって、差があり、二極化の傾向も見られる。図書室前に新聞を置くなど、新聞活用を進めているが、家で新聞を読まない生徒も多く、家族の中でも社会のできごとを話題にしない。そのためか、使える言葉が少ないと感じる。
・テストで、「抜き出す」と「まとめる」が区別できない生徒もいる。

以上のような意見を参考に、今年度は「書くこと」を重点的に実践していくことを確認しました。第2回の担当者会では、各校での実践資料を持ち寄り、情報交換をしていきます。



続いて、西部教育事務所の門田指導主事より助言をいただきました。助言の要旨は以下の通りです。
・今求められているのは、「根拠を明確にして書く」、「自分のものの見方や考え方を広くする」ことなどである。これは、国語科だけでなく、他教科や総合的な学習などと関連させながら、日常生活全般を通して育てていくものである。
・(国語科とキャリア教育の関連) キャリアの視点を意識して、実践することが大事である。資料としてつけている指導案の様式は、県下共通のものではないが、参考にしてキャリア教育の指導案を作成してほしい。指導案作成に関しては、まずは、教科の内容をしっかり書くことが大事、その上でキャリアの視点を入れていくという流れが適切だろう。
・(家庭学習について) 漢字の書き取り練習などの基礎的な宿題だけでなく、課題を与えて感想や考えを書かせてみるなどの取り組みも考えてみてはどうだろうか。




次回の国語担当者会は、11月の予定です。
また、よろしくお願いします。

2014年6月13日金曜日

第1回 中学校教科担当者会(英語)

6/10(火)に第1回中学校教科担当者会(英語)が開かれました。

まず、今年度の取り組みを考えるにあたって、各校の担当者の先生方から以下のような意見を出していただきました。


・「書くこと」が課題。表現に必要な「語彙力」が低いと感じる。
・語彙力については、語彙力のある生徒とない生徒の差が広がっていると感じる。語彙力をつけるために、朝学習等で単語学習をし、テストをしている。
・表現することへの抵抗感は少なくなっている。
・単語を正確につづることができない生徒がけっこういる。
・ローマ字でつまづいている生徒もいる。スモールステップで取り組む必要がある。
・毎日、宿題を課しているが、きちんとできている。
・書くことを重視して取り組んでいる。言ったことを書かないと身につかないため、授業の中で、多く書かせるようにしている。そのことで生徒のスピードが上がり、書くことに抵抗感も少なくなっている。
                    など

以上のような意見を参考に、今年度の取り組みとして、各校で「書くこと」を重点的に実践していくことになりました。また、語彙力を高める工夫を各校で考えてもらい、情報交換をしていくことも確認しました。


続いて、西部教育事務所の松本指導主事より助言をいただきました。主な内容は以下の通りです。
(高知県学力定着状況調査より)
・宿毛市の無答率は、県全体よりも低い。
・「発音できる(言える)」だけでなく「書くこと」を正確に指導していくことが必要。
 例えば、
 〇 単数と複数の整合性が取れていない解答も見られる。
  ( I read book. では単数なのか複数なのかが分からない)
 〇 つづりが不正確である。
 〇 代名詞の使い方
  ( I like his class very much. のような代名詞の使い方が理解できているか。)
 などのことをふまえて、指導してほしい。

(授業づくりについて)
・「単元でつけたい力」を明確化したり提示したりすることで、全国学力学習状況調査でも活用力が高くなる傾向が見られる。そのことから、「めあて」などを提示し、「ゴールイメージ」を生徒に持たせるように工夫しなければならない。
・CAN-DOリストを作成し、3年間で「やること」「できるようになること」をしっかりと押さえて欲しい。



担当者会の第2回は11月に開く予定です。各校で「書くこと」を中心に実践を重ねていただいたことをもとに情報交換をしていきますので、よろしくお願いします。


2014年6月9日月曜日

第1回 中学校教科担当者会(理科)

6/5(木)に第1回中学校教科担当者会(理科)が開かれました。

まず、各校の担当者の先生方が課題と考えている点や今年度取り組んでみたいこととして以下のような意見が出されました。

  ・科学的探究心を引き出したい。

  ・家庭学習ができない生徒にどう対応したらよいか。

  ・入試と学力テストがかけ離れていて、どちらにウェイトを
  置けばよいのか迷う。

  ・授業で学んだことを日常生活とどうつなげていくのかが課題。

  ・理科嫌いをなくしていくにはどうしたらよいか。
                                など

 これらの意見から、
 今年度の理科担当者会でのテーマを

 「科学的探究心を育てる授業づくり」  としました。

 各校で、このテーマを意識しながら実践していくことを確認し、第2回、第3回の担当者会で協議および情報交換をしていくことに決まりました。
 また、「家庭学習の取り組み」 や 「学力テストに関して」の情報交換も適宜行っていくことも確認しました。


 その後、西部教育事務所の宮本指導主事から助言をいただきました。
【助言の要旨】
・公立高校の入試と学力テストとは、現時点ではかけ離れているが、今後、入試の問題も変わってくると考えられる。だから、単なる知識注入のみとなってはいけない。

・科学的リテラシーをみんなにつけさせるように授業を改善していく必要がある。

・「めあて」を授業の冒頭で提示し、授業の最後で振り返ることで、活用的な力が上がる傾向が強い。

・授業の中で「思考する」場面を設定していくことも、活用力を上げていくことにつながる。




 来年度の全国学力学習状況調査(全国学力テスト)では、理科も調査が行われます。そのこともふまえて、各校で実践を積み重ねていただければと思います。